日本のケータイ市場は、全国で1億契約を超える規模を擁している。普通に考えれば、面的にも量的にも相当なトラフィックが発生していることになる が、ここまで回線容量の逼迫などで大きな課題はなかった。その一因は、端末やサービスの設計とインフラの状況が、通信キャリアによってある程度は裁定さ れ、また最適化されていたからだと筆者は考えている。すなわち、従来の端末の上で成立する小規模のコンテンツが、結果としてインフラや端末の性能に「優し い」ものだった、ということだ。
しかし、資源をやたらと大食いしつつ、通信事業者からはコントロールしきれない、そんなスマートフォンという「厄介な存在」の台頭を無秩序に許したら、 一体何が起きるか。それは既にソフトバンクモバイル(以下、SBM)に対するiPhone利用者からのクレームを見れば一目瞭然である。そしてこうした事 態は何も日本固有の話ではなく、およそスマートフォンの導入に積極的な市場であれば、大なり小なりどこでも起きている問題なのである。
もちろん、スマートフォンがアプリケーション開発に新たな地平を切り開いたこと、そしてクラウドコンピューティングの概念を定着させて情報処理の概念を 前に推し進めていることは評価すべき事実である。そしてスマートフォンを駆逐することはもはや現実的ではないし、一度その楽しさを知ってしまえば、なかな か後戻りはできない。
ただ、通信事業者の視点に立てば、インフラの大規模な更改が迫る中、その設計や投資計画にスマートフォンが与える影響の大きさと、その割にスマートフォ ンがまだまだマイノリティであるということに、矛盾が生じている。そして今後は一般的なケータイ端末、スマートフォン、あるいはセンサー、M2M(マシ ン・トゥ・マシン)システム、白物家電などのような組込系の端末も登場するだろう。
世の中のすべてがスマートフォンになっていくと考えるのは一部のマニアだけで、実際はより多様で複雑な用途が広がっていく。こう考えた時、インフラ更改 とスマートフォンをどう位置づけ、関係づけるかは、極めて悩ましい問題と言える。
iPhone 4とルネサス、そしてSIMロック解除をつなぐ“糸”:日経ビジネスオンライン (via raurublock) (via pedalfar)根拠が無い。ソフトバンクの場合は、iPhoneの前から遅かったし、アンテナの密度も影響してると思う。